須山施設長 新年あいさつ

新年あけましておめでとうございます。利用者の皆様ならびに地域の皆様のご多幸を心より祈念申し上げます。

本年も地域に根ざした老人保健施設を目指して、地域の皆様の健康および生活の向上に貢献できるように努めていく所存です

 昨年は、感染症法が変更されて、新型コロナウイルス感染症が2類相当から5類相当へ変更となりました。老健いこいでは、それまでは単発のコロナ感染だけで、なんとかクラスターの発生はありませんでしたが、5類相当へ変更後にクラスターが発生してしまいました。利用者の皆様ならびに地域の皆様にも多大なご迷惑をおかけしたかと思います。

 なんとか老健いこいの運営ができたのも利用者の皆様ならびに地域の皆様のあたたかいご支援とお力添えの賜物であり、深く感謝申し上げます。新型コロナウイルス感染症が2類相当から5類相当へ変更となり、油断したわけではありませんが、今一度初心に返って、基本的な感染予防・感染対策を続けて、利用者の皆様の健康・生活の向上に貢献できるように努めていこうと思っています。

この地域も高齢化が進んできており、多くの疾病をかかえて、在宅での生活が困難となるご高齢者が増加しています。ご本人は住み慣れた自宅で過ごしたいと希望されても、なかなか困難な状況があります。そういった方々が、住み慣れた自宅でご家族とできるだけ長く過ごすことができるように手助けするのが老健の使命です。老健いこいでは、在宅復帰・在宅支援に力を入れて、老健の最高水準である「超強化型老健」を維持しています。(「超強化型老健」とは、5種類ある老健のなかで最上位に区分される類型で、在宅復帰・在宅支援が最も良好な施設です。)多くの疾病をかかえるご高齢者では、疾病が悪化して病院での治療が必要となることも少なくありません。そういった場合には、併設の依田窪病院と連携して治療に当たっています。今後も老健いこいのモットーである「全人的ケア&全人的リハビリ」を実践して住み慣れた自宅でできるだけ過ごせるよう支援していきたいと思います。また、在宅に戻った後も、短期入所や通所リハビリを利用していただくことで、住み慣れた自宅でご家族と幸せに過ごせるように手助けしていきたいと思います。

老健利用者の高齢化に伴い、老健が看取りの場としても重要になり、老健で最期を迎える方も増えてきています。一時的な症状の悪化であれば、病院で医療的処置を受けていただき、回復したらまた老健・ご自宅で過ごしていただくということになりますが、老化現象がもとになった、いわゆる老衰状態では、病院よりも老健の方が、安らかな尊厳ある最後を迎えることができる場合もあります。そのような場合には、老健にて終末期の対応をさせていただきたいと思っています。

だれでも老いることにより心身の機能が低下してきてしまいますが、尊厳ある生活を続けていかれるように職員一丸となって「全人的ケア&全人的リハビリ」を目指していきます。

本年も今まで同様のご支援をよろしくお願い申し上げます。